刈谷医師会報平成15年1月1日発行

＜第３６１号＞　平成１５．１．１　　発行：刈谷医師会　　　責任者：会長　八木道之

平成15年01月01日発行表紙

表紙説明　　羊、未、ひつじ
　羊は、日本書紀によれば、５９９年（推古天皇）の時代に、２頭の羊が貢進され、以後日本最初の珍獣として扱われてきました。
　聖書で、最初に語られる動物は、羊であり、キリストも善き牧者（羊飼）と自称したといいます。

羊は十二支の第八、方角は南南西、時刻では午後二時。
「羊虎を仮る」外面ばかり派手で、内容の伴わない、虎の威を佳る狐とも。たしかに政治家にもこういう人がいたっけ。
「羊の時に晴るる雨には蓑笠をぬぐ」午後２時ごろに降り止んだ雨は、晴れあがって、再び降り出すおそれがない。
「羊を亡（う）しないて牢を補う」羊に逃げられたあとで、檻の修理をするあやまちを悔い改めることのたとえ。また、手おくれになってから、ことをはじめることにもいう。
「羊を駆って虎と闘わず」弱い者を強い相手に立ち向かわせる。危害が立ちどころに及ぶ。
「羊を以て牛に易（か）う」いけにえの牛をあわれんで羊にかえる。小さなものをもって、大きなものに代用する。また、本質に違いはなくても、より良いようにと工夫するたとえ。

（文：神谷博彦　・　絵：加代子）